ミズイボのお話

皮膚のお話

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ミズイボの話

ミズイボ

夏に多い皮膚病の1つにミズイボ(伝染性軟属腫)があります。ミズイボは伝染性軟属腫ウィルスの感染によっておこる皮膚病です。大きさは、大きいものでも直径5mm前後までの小さなイボのような突起ですが、普通のイボ(尋常性疣贅)とのちがいは、表明にへこみがあり、水っぽい光沢があります。硬さは、お菓子の「グミ」のように柔らかく弾力性に富んでいます。大人にも発症しますが、多くは子供(とくに乾燥肌の子供)にできるありふれた皮膚病の1つです。  ミズイボは、最終的には自然に消褪しますが、自然に治るのを待つ間に数が増え、他人に移してしまうことが問題です。とくにプールや水あそびなど移ることが指摘されています。

1. 初期で数が少ない場合、本人および親御さんの了解の上、ピンセットでとりますが、痛みを伴います。
2. 数が多い場合、状況によりますが、外用療法などの他、麻酔薬のシールを張り付けていただいた上でとります。この場合、個人差はありますが、痛みは軽減されます。


いずれにしても、本人および親御さんと話し合いの上納得され、本人の負担の少ないことを心がけております。
当院では、数少ないうちに治療することをおすすめしてます。お子様の肌をよく観察し、疑問な点があればご相談下さい。
疣贅(ゆうぜい)…皮膚の表面にできる小さく丸い角質の突起物。いぼ。

東京都板橋区 高島平平井皮膚科