トビヒのお話

皮膚のお話

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トビヒの話

トビヒの話

夏はトビヒ(伝染性膿痂疹)がふえる季節です。夏のトビヒの多くは、黄色ブトウ球菌の感染によっておこります。この黄色ブドウ球菌が産生する毒素によって、皮膚の極めて浅い部位の細胞同志の連結がバラバラにされ、そこに体液がたまり薄い水ぶくれが出来ます。この水ぶくれは速やかにはがれ、びらん、かさぶたになります。かゆみがあり、かきこわすことにより、その周囲に病巣は拡がり、さらに他の部位にも散布されていきます。

黄色ブドウ球菌は、鼻の中に常在しています。鼻をくじり、そのくじった手で皮膚をひっかくことにより、菌を植えつけてしまいます。またトビヒのきっかけは、虫さされ、湿疹、かき傷、かすり傷などが多く、そこをかきこわし菌が繁殖していくわけです。 以上のことから、トビヒに対する予防として次のようなことを注意してください。

  (1) 鼻をくじる癖を止めさせる。
  (2) 爪を短く切り、手の清潔を保つ。
  (3) 殺虫剤や除中剤を効果的に使いながら、なるべく虫にさされないよう気をつける。
  (4) 虫にさされたら、かゆみ止めの外用剤などを用いて、かきこわさない。
  (5) 暑い日などは、外出先から帰宅したらシャワー浴などもよいでしょう。

最後に、トビヒにかかったと思ったら速やかに皮膚科を受診して下さい。軽いうちに早く治しましょう。長びいたり、何回も再発をくりかえしていますと、黄色ブドウ球菌が抗生物質の効きにくい耐性菌に変化してしまいます。 当院では、親御様のご協力を得て、トビヒの短い期間での治療を目指しています。

東京都板橋区 高島平平井皮膚科